REPORT
尾崎和美さんによる木版画体験教室を開催しました
日田市出身の木版画作家・尾崎和美さんによる木版画体験教室を開催しました。
版画は大きく分けると木版、銅版、リトグラフ、シルクスクルーンの4つの種類があります。その中で、一番シンプルでつくり方が簡単なのが木版画です。
木版画の大きな特徴は、版木に彫った絵が左右反転して紙に摺りあがることです。そのため下絵は、一度裏返してから転写します。また、ペンや筆で描くのと違って、なかなか思い通りにいかないのも木版画の特徴のひとつです。
今回の木版画体験教室は、“葉っぱと木の実”をテーマに、下記の手順で作業を進めていきました。
① 好きな形や葉っぱなどの図柄を描いてトレーシングペーパーに書き写す
② 版木に描き写す(転写する)
③ 彫刻力を使って版木を彫る
④ 版木に絵具をのせて和紙に摺る
版画を体験するのは小学校以来という参加者がほとんどでしたが、黙々と作業に熱中していました。
作業開始から3時間余り。いよいよ版木に絵具をのせて和紙に摺ります。思った以上に良い仕上がりだった人、想定外の仕上がりだった人など、自分ではコントロールできない木版画の偶然性を楽しんでいる様子でした。
参加者の一人に感想を聞いたところ、「彫るのより摺るのが難しかったです。とても楽しくて、あっという間に時間が過ぎました」という感想が返ってきました。
CREATIVE BASE FABでは11月30日まで尾崎和美さんの作品展「木と川と日々」を開催しています。入場無料ですので、奮ってご来場ください。